アタシ ん ちの 男子 その後 小説 18

・・・ ちがうの? いて キッチンに向かうためにリビングを通過 翔が拾ってそのぬいぐるみを撫でる。 なんか、久しぶりにゆっくり顔を見た気がするな 翔、頬杖付いたままちょっと笑って 予想を裏切られ、視線があってしまった千里。恥ずかしいので翔の視線を手に持っていた本でブロック さー、なんでしょー 自分の腕時計を指差す翔 ただいま メイド服のまま、大口開けて、軽くいびきをかいている寝姿を見て、 あれ? 腕時計を見ると、2時少し前 そうか。シャッター音じゃなくて、キスで姫を起こしてあげればよかったな 脱線の脱線です。 もう少し強めに揺さぶって見るが、いびきが抗議しているかのように不機嫌な調子に大きくなり、井上さん、ぶん、と腕を振る 翔、立ち上がって本の向こうの千里の頭をぽんぽんと撫でる。千里、顔を赤くしてうつむく。 あ、おかえり 不満そうに唇尖らせている千里。不覚を取られたって表情 お! 「なんか、結構、寝ちゃった気がする」といいながら、千里は、自分の右脇で潰され気味のぬいぐるみを救出してひざに乗せる。 に、と笑って、出来栄えを確認。 記憶を探るが、遥か彼方。絵本の挿絵が思い出されるばかりでタイトルも物語も思い出せない。, 夏だから、風邪もひかないだろうけど、ちゃんと寝たほうがいいだろ。 翔、膝に乗せていた本を千里に返し、 もう、遅いよー。2時過ぎた と、千里、自分の隣に座っている翔の椅子が、ダイニングテーブルから持ってきたものだと気づき 翔、ソファの正面に回り、オットマンに腰掛ける そか 千里を びっくり箱(前編) (10万打記念SS) 「あれからもう10年か・・・」 ビルの最上階にある部屋から青空を見上げた 俺が18 また小鹿の地雷を踏んでしまったかな?と、心配した翔だったが、千里が引っかかったのは別のこと 井上さんのいびきがここまで聞こえるわけないよな 携帯持ってないよ 嘘ばっかり!, 全然色っぽい展開にならないことが一番問題なんだけど 人って見る角度によって印象が変わるみたい、と千里は不思議そうにつむじを見つめる。頭の上から見ると、翔はなんだかいつもより無防備に見える。背の高い翔から見ると、あたしはいつもこんな風に見えているんだろうか、と千里は思う。そのままの視線で翔に話しかける千里 ♪ 毎日って言っても、最近は、朝食のときくらいしか会えないんだなと、少し物足りなさも感じたりする 殴られそうになって慌てて身をかわす翔。 ある夜の話です, 翔、仕事が終わってやっと帰宅 いつから寝てんだ? 千里が身じろぎをする 大丈夫? うそ! 田辺家の畑に通うようになって、千里は少し日に焼けたかもしれない。 ・・・いつからいたの? お茶を入れて部屋に帰ろうかな、と廊下のこうもりを叩く 規則正しい寝息は、うたたねって言うより、熟睡? 腕を伸ばして翔を叩く あわてて口元に手を当てる千里 「今夜は持たなかったみたいだけど」と、規則正しく聞こえる千里の寝息に微笑む | シャッター音で目を覚ましたらしい。残念。翔の独り占めの時間は終わり 翔、わざとらしいため息をついてみせる。夢犬の頭を撫でると、反応した犬がパタパタと尻尾を振る 詰めてた息を吐き出して、千里、背もたれに体を預ける カメラ起動して、慎重に画角を決める。 え? ほんと?井上さん、いつ寝てるか不思議だったんだよね くすくすと笑う翔。 井上さん、何事もなかったようにまた一定のリズムの軽いいびきに戻ってしまった。 と、今、入ってきたばかりのリビングの入口を振り返ると、階段脇の1人掛けソファで千里がうたたね 今日はうちの女子は揃って居眠りする日なのか? あ 翔、井上さんの肩を揺するが、返事のようにいびきのリズムが変わっただけで、目を覚ます気配がない そうそう、きっと同じ話だね 緊張したー! え?気のせいじゃない? その椅子に横向きに座り、腕時計を確認。 心底楽しそうな翔の表情に釣られて、苦笑いだった千里も思わずほんとの笑顔に変わる, 向こうで、井上さんも寝てたぞ ちょっとだけ 俺が打楽器へ移り、ここまで練習にのめり込んだことは初めてだと自分でも思うほど、情熱を注いだ夏の吹奏楽コンクールが終わった。, どうしてもゴールド「金賞」に手が届かないのか…と悔しがっていたら、山中が励ましに来てくれた。, 審査員は5人いて、各々がA+ からC- まで、5項目に9段階の評価をつけられるようになっている。5枚の講評用紙を見ていると、Aの評価を付けて下さった審査員が予想よりいた。よく見てみると、あと1人、A段階の評価を付けてくれていたら、金賞だったかもしれないのだ。, 「だから、俺らが頑張ったこの夏は、報われたんだよ。お疲れ、上井。ティンパニも良かったよ」, 3年生を加えての5人体制の打楽器で挑んだコンクールでは、俺はメインでティンパニを担当した。鍵盤系は経験者の広田さんと3年の先輩、ドラムと小物は1年生の宮田さんと3年の先輩という分担をした。, 残念ながらコンクールの結果としての金賞は逃したが、それ以外に大切なことを沢山学んだ気がする。, 「はい!コンクールはテナーだと思ってたので、念願のバリサクが吹けて、嬉しかったです!ミエハル先輩、打楽器への出向はそのままでもいいですよ~」, エーンと泣く真似をしたら、若本が笑いながら俺の頭をヨシヨシと撫でてくる。その隙を突いて、俺は若本に分け目チョップをかます。, 等と若本とじゃれていたら、このまま俺の彼女になってくれないかな…等と妄想してしまう。その辺りには敏感な伊東が、巧みに攻めてくる。若本が別の女子と話し始めたタイミングで、聞いてきた。, 「モロに態度に出とるって。他の女子と喋るよりも楽しそうだし、若本もミエハルとだと、俺らよりも親しそうに喋るし。もう告っちゃえば?」, 「確かに若本と話すと楽しいんよね。漫才みたいに喋れるし。相性は悪くないとは思っとるんじゃけど…」, 「ちょっと俺、女性恐怖症みたいなところがあってさ、告白するんなら、もっと確実に受けてもらえるタイミングを狙いたいっていうか…」, 「なるほどね、分からんでもない。まだミエハルの中では、機が熟しとらんってことか。告るまでにもう少し距離を縮めたいんじゃね」, なんとかコンクールを乗り越え、去年はこのまま雰囲気が悪化していったけど、今年はそんなことさせないぞ!と思い、俺は2学期に入ってからも努めて部員の前では明るく振舞っていた。, 特に、やっと俺の心を恋愛モードに戻してくれた若本とは、もっと距離を縮めるべく、村山と一緒に帰るよりも、若本と一緒に帰れるよう、極力時間を合わせるようにしていた。, そんなある日、村山も1年の桧山も部活を欠席し、帰り道で若本と2人きりになることがあった。, 「そう?方向が途中まで一緒だし、他のメンバーが休んだらこういうことも有り得るじゃろ」, お互い、変に意識しているのか、2人きりだと会話がスムーズにいかない。駄目だ、これじゃあまた失敗する、と思い、俺は話題を投げかけた。, 「そうそう、今度の体育祭でね、俺、3年の先輩女子とフォークダンスすることになったんよ」, 「ウチの高校って、女子が多いじゃろ。それはどの学年もなんじゃけど、そうなると体育祭のメイン、3年のフォークダンスで女子同士で踊らなきゃいけない人が多数発生するんよ。それを防ぐために、2年生から男子を選抜して、男女同数になるように調整して、フォークダンスをするんよ」, 「そうじゃろ。でも、俺もつい立候補したんよ。そしたら立候補者多数につきクジ引きになって…」, 「その通り!なんかね、いつでも変わってやるぞとか、お前ブラスで忙しいんじゃろ、俺に権利寄越せとかね、嫉妬が凄いんよ」, 「え?あー、もしかしたらプロムナードでしたっけ、ウチらだけ歩かないでいい1年の競技」, 「そうそう。その時は吹奏楽の生演奏で1年生が歩くから、練習の時はブラスのメンバーは休んでろって言われるヤツ」, 「はい!恩恵たっぷり受けましたよ。吹奏楽部を辞めた人達が、辞めんにゃよかったとか言ってきますよ、おかしいぐらいに」, 「実は去年の体育祭も、桧山と一緒に観に来まして、その時に既に衝撃は受けたんですけど、女子のブルマってエンジ色じゃないですか」, 「だから入学してからブルマの色が分かって、えーっ!とかいう、他の女子が味わうような気分にはならなかったんですけど、いざ自分がエンジのブルマを穿いてみたら、まあ似合わないったらありゃしない。やっぱ中学までの黒とか紺色が似合ってるというか、慣れてるんです」, 「笑わない、笑わない!そんなことしたら女子が傷付くだけじゃん。ましてや若本さんのことを笑ったりしたら、お兄様に殴られるよ」, 「本当ですかぁ?あっ、ミエハル先輩なら、女子のブルマ姿を見て笑うんじゃなくて、ニヤニヤするんでしょ。もうエッチなんだから!」, と、俺と若本は言い合いながら、指で互いの腕を突き合ったりして、とても良い雰囲気で喋ることが出来た。そうやって喋っている内に、若本家に着いた。, 勝手に顔が歪む。確実に今日、俺は若本との距離を縮めた自信があった。そろそろ告白してもいいんじゃないかと思い始めた。, 伊東が、何かあったら協力してやると言ってくれてたけど、そんなことしたらバレバレになっちゃうから…よし、自分で動くんだ!その時が来たんだ!, 体育祭は本来の予定日が雨だったため、2日順延されて、9月最後の火曜日の開催になってしまった。そのため観客数が少なく、ちょっと盛り上がりに欠けてしまった。, だが俺は、3年の女子の先輩とフォークダンスができて、ハイテンションになっていた。もちろん吹奏楽部の先輩もいて、「なんでミエハルがおるんよ!」と笑いながら手を繋いでくれた。ちょっと憧れていたホルンの先輩ともダンスが出来て、会話も一瞬だが交わせ、嬉しかった。, 中学の時もだったが、体育祭が終わって片付けをしている瞬間、とても寂しく感じる。これでもう夏も終わって、秋へと移っていくんだな…と、感傷的になってしまうのだ。, 去年は伊野沙織にフラれた直後で、半ば体育祭も自暴自棄だったが、今年は普通に人恋しい感じになっている。, 今日は吹奏楽部の女子は、代わる代わる楽器倉庫で着替えることになっている。男子は何故か福崎先生のいる音楽準備室で着替えることになっている。, 俺は早目に打楽器を片付けて着替え終わり、音楽室で鍵を掛ける役があるので女子が着替え終わるのを待たねばならない。若本も楽器倉庫で着替えるはずなので、着替え終わって倉庫から出てきた瞬間に、若本を捕まえ、2人きりになれる場所で告白しようと計画した。, 今日は楽器倉庫は早い者勝ちなので、フルートやトランペットといった片づけるのが簡単な楽器パートの女子ほど、先に着替えていく。狭い楽器倉庫だが、女子だけなら4人までは同時に入れるだろう。, とはいえ女子の着替えはやはり時間が掛かるのか、次々と待機する体操服姿の女子の列が作られてしまった。, 思わぬ神戸千賀子からの声掛けに動揺してしまった俺は、何故か鼓動がスピードアップしていた。, (久しぶりに会話したけど、なんか普通に話しかけてきたなぁ。俺も普通に話しかければいいのかな…), 若本は、バリトンサックスの片付けが大変だったのか、他に何か用事でもあったのか、かなり遅く音楽室に戻ってきて、楽器倉庫の前の列を見て愕然としていた。, 「うーん、女子の着替え方がよく分からんから何とも言えんけど、時間は掛かりそうじゃね」, また笑いが起こった。まあ待ってる間に若本と掛け合いが出来たのはよかった。その間に、神戸千賀子が倉庫の中に入り、男子にどうしても見られたくないってところだけ早めに着替えて、髪型整えるとかは外に出てやってーと、声を掛けていた。そういえば神戸千賀子には副部長を務めてもらっていたのだった。, その間に、音楽準備室で着替えを終えた男子がヒョコっと音楽室に顔を出し、俺に今日はミーティングなしですよね?と確認して、お先に失礼しまーすと帰っていく。, 大村は何処かで神戸千賀子と待ち合わせているのだろう、俺に一声掛けてから、ゆっくりと音楽室を出て行った。, 村山は最初、俺と一緒に最後まで残りたそうだったが、あまりに女子の列が長いのを見て、お前、鍵締めあるんだろ?先に帰るわ、と帰って行った。これは個人的には助かった。, その他の男子も帰って行ったようで、音楽準備室を見たら、もう空っぽだったので、電気を消した。, 神戸千賀子も着替え終わり、先に帰るね、とだけ言って音楽室から出て行った。今から大村との楽しい帰宅時間なんだろうな…。, 「いませんよ。だからと言って、確認のためとか言って中に入らないでもいいですよ!今は女子高生の残り香がムンムンしてますから、エッチなミエハル先輩には毒です!」, 「だってもう、暗いじゃないですか。アタシ1人で帰るのは怖いです。桧山もとっとと帰っちゃったし。一緒に帰ってくれませんか?」, 2人で確認すると、早かった。そして音楽室の入り口を閉め、職員室へ鍵を返し、外へ出た。既に日は暮れ、暗くなっていた。, 「本当に…。疲れたけど、1日楽しかったなぁ。何より、我ら吹奏楽部には、テントという強い味方があるのが助かりますよね」, 「そうなんよ。各クラスの席には何にもないけぇ、油断すると日焼けしちゃうんよね。だから特に女子なんか、自分が出る競技以外はクラスの方には全く行かなくて、吹奏楽部のテントに入り浸ってたりするよ」, 「あーっ、やっぱりミエハル先輩、エッチなんだから!女の子に何処が日焼けしたかなんて、聞くもんじゃないですよ!」, と歩きながら会話していたが、ここで会話が止まった。今が告白のチャンスか?思い切ってみることにした。, 「えっ。うーん…そうですね…いるようないないような…逆にミエハル先輩はどう?好きな女の子はいます?あるいはもう誰かと付き合ってるとか?」, 「もう一つ、究極のヒント。コンクールの前に、吹きたがってた楽器を吹けるようになった女の子」, 「コンクールの前に吹きたがってた楽器を吹けるようになった女の子…って、あっ!あれ?あの…その…」, 遂に告白してしまった!それも思わぬ形で…。若本はその言葉を聞いて、しばらく黙っていたが、歩幅は俺に合わせてくれながら、ゆっくりと歩いている。, 「本当です。アタシみたいな女を好きって言ってくれるなんて、本当に嬉しいです。ありがとうございます!」, その後しばらく沈黙の時間が流れた。その内、若本から手を握ってくるとか、何らかのアクションがあるのかと思っていたが、何もない。, 「アタシ、ミエハル先輩と話してるととっても楽しいし、一緒に帰ったりするのも面白かったし、いつも優しくて、ミエハル先輩のことが好きなのは間違いないんです。でも、でも…」, 「でもアタシの好きは、ミエハル先輩をお兄ちゃんのように感じる好き、なんです。恋人としての好きじゃないんです。アタシ、酷いこと言ってます、ごめんなさい」, 「先輩には、アタシなんかより、もっとお似合いの女の子がいますし、ミエハル先輩のことが好きって言ってる女子もいると思いますよ、絶対に」, まだ若本家にはちょっと距離があったが、若本は急いで帰らなきゃ、というスピードで小走りに先を急ぎ、どんどん立ちすくんでいる俺の視界から、遠くへと消えていった。, 俺はゆっくりと宮島口駅に向かって歩き出した。宮島口駅に行く際には、若本家の前を必ず通らねばならない訳ではないので、若本家の前を通らないルートで帰ることにした。, (どうしてこんなにモテないんだろう。どうしてこんなに失恋ばっかりするんだろう。どうして俺の恋って叶わないんだろう。・・・もう女の子を好きになるのは止めよう。いつもいつもこんな辛い結果にしかならない。俺のことを好きな女子がいる?世界中探したって、そんな女子、いるわけない。誰を好きになっても結果が決まってる。何時まで経っても15歳の時に受けた傷痕が塞がらないよ…), サポートして頂けるなんて、心からお礼申し上げます。ご支援頂けた分は、世の中のために使わせて頂きます。, ほぼノンフィクションで、波乱万丈(と勝手に思ってる)だった私の15歳から27歳までの出来事を、小説形式で書いています。, 昭和45年富山市生まれ、横浜と広島で幼小中高と過ごし、富山へ戻って社会人となりました。ミエハルは中1の時に付けられたあだ名ですが、今も絶賛使用中(笑)趣味は鉄道、プロレス観戦、音楽(吹奏楽部経験あり)、お笑い全般。ブログとは違った魅力のあるnoteで、自分を磨きたいと思います。. 千里、変な姿勢で寝て、体がこっているので、「うーん」と座ったまま背伸びをする。バランスを崩して、ひざに乗っていた犬のぬいぐるみがころんと落ちた。 - 難 破 船 - 1 俺が打楽器へ移り、ここまで練習にのめり込んだことは初めてだと自分でも思うほど、情熱を注いだ夏の吹奏楽コンクールが終わった。 結果はまたしても「銀賞」。 どうしてもゴールド「金賞」に手が届かないのか…と悔しがっていたら、山中が励ましに来てくれた。 「その後」作っていたはずが、落としどころのない妄想記事になっちゃいました 会えないよな。 翔、驚いて千里のそばまで戻る。 人の、・・・寝息? 翔、自分の口元を示して、にっと笑い「よだれ」とからかう なんか、恥ずかしくなるような事、言うから・・・ 翔の顔を見てから休もうと思って、起きて待ってたんだけど、結局寝ちゃった ありがと 犬と遊んでいた翔の動きが止まり、返事の代わりみたいに千里を見上げる うそだよー 何もしてませんでしたよとアピールするとように、椅子の背に肘をかけて千里を見る。 花より男子★二次小説 夢 桜 庵 . 『アタシんちの男子』をこれから見る方、ストーリー、次回予告、登場人物をお探しの方は、 「はじめに」「まとめ」のカテゴリーからどうぞ 『続きシリーズ』『その後シリーズ』など、お話を読まれる方は、 「目次」のカテゴリーからどうぞ. シャッター音って、なに! ちょっと前。帰ってきたら寝てた 肩をもんで首を回しながら廊下を歩く 千里、髪をくしゃくしゃとかいて「もー、起こしてくれればいいのにー」と翔に抗議 その様子を見て楽しそうに笑う翔 翔、千里のひざの上の本に手を伸ばし、開いているページに指を挟んで、そーっと持ち上げる。 平気そう まあ、井上さんなら、風邪もひかないでしょー 本の背表紙に付いた紐のしおりを、開いていたページに挟んでから、ぱらぱらと前後をまくる。眠る前の何ページかは憶えてないんじゃねーのかな?本と千里の顔を見比べる。 ちょっとー! 歩く監視カメラも夜中はお休みなんだな 千里に潰されて、圧死しそうだったよ、こいつ なあ 翔、ダイニングの椅子を一つ持ちに行く。音を立てないように慎重に、千里のソファの右側に据える ん・・・ 姫も門番も眠ってるって童話、なんかあったよな。 隣で翔がニコニコと自分を見ているのに気づく 俺の顔?そうか、俺、いい男だしなー 点検、といいながら、「lie down!」「speak!」となんだか楽しそうに遊んでいる翔。ぬいぐるみの前に座っているので、ソファの上の千里から、いつもは見ることのできない翔のつむじが見える。 階段を上りかけたとき、翔、ちょっと違和感を感じ立ち止まる そーなの。 起きぬけの、ちょっと喉に引っかかったような声 翔、起こすのをあきらめて井上さんの前を離れる, 廊下の絨毯を踏む微かな音も際立つほどの、城ごと眠っているような静けさ。 ベッドでちゃんと休まないと と千里を見上げるような目線でお願い 千里はオットマンに足をのせて、体を少し右に傾けて、すやすや寝息を立てている。 その後のシリアスな顔はどういう意味かしら?それを見た小金井さんの表情、私には「悲しさ」とか「哀れみ」みたいなのが感じられたんだけど、みなさんどう思われました?「アタシんちの男子」第5話 . 久しぶりに千里とリビングでケンカしながらゆっくり過ごすか、早めに退散してせっかくGETした千里の寝顔を死守するか 廊下の角では額から外れた井上さんが、壁に寄りかかって眠りこけている そうだね 写メ、撮った? 呪いをかけられたお姫様が、糸車で指を刺して、100年の眠りについてしまうと、お城中、みーんな眠りにおちて、茨に包まれてちゃうの。ある日、やってきた王子が茨を開いて、眠っているお姫さまにキスをすると、お姫さまが目を覚ますの。で、お城のみんなも目を覚まし、二人は幸せに暮らしました。めでたしめでたし…、みたいな話だったと思うよ。 俺も千里の顔、見たいんだけどなー ブログを報告する. 明日はお休みだから、大丈夫 と、眠っている千里にお願い。 ・・・最近、あんまり会えなかったから 翔、両膝に肘を持たせかけて、頬杖ついてニヤニヤ笑い うん え・・・と やっぱり うん 本、しおり挟んだけど、合ってるかわからないよ 隠れ場所を探すようにオットマンに載っていた両足をソファの座面に引き上げて小さくなる 千里、びっくりしてちょっと赤くなる。 図書館のバーコードの付いた、ハードカバーの推理小説。 !? 畑、疲れる? あんまり何度も確認すると、酔ってることにして、あれこれいったりやったりしちゃうかもしれないよ あれこれって何よ 井上さん、いつも、ここで寝てるのか? 千里のひざの上には読みかけの本が、左手から落ちてちょっと閉じかかっている

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